美容外科が専門の私が考える顔のたるみ治療は、フェイスリフトと呼ばれるは手術が一番というのは、現在でも変わりありません。
しかし、フェイスリフトやミニリフトと呼ばれる手術は、腫れ、傷跡の問題で、誰もが気軽に受けられるというわけではありません。
フェザーリフトと呼ばれる顔のたるみ治療は、5から6年前から、始まりました。顔のたるみ治療で、特に脂肪のたるみに効果的です。
私も、シルエットリフトと呼ばれるフェザーリフトはお気に入りで、特に、大きく切りたくはないが、リフトアップ効果を最大限にといわれる方に、積極的に御勧めしております。ただし、この治療方法も、腫れ、青あざなどのダウンタイムがあるのは事実で、ある程度、時間的な余裕がないとイケない治療方法です。
では、ダウンタイムがほとんどなく、顔のたるみ改善に一番ベストな治療機器は?
顔のたるみ治療機器は、代表的なものとして
- ウルセラ(超音波)
- サーマクール(高周波)
- フォトRFリファーム
- テノール
- タイタン
などがあります。
顔のたるみといっても、非常に大雑把な言い方で、どこの深さがたるんでいるかで、選択する治療機器は異なります。
では、どこがたるんでいるといえば、
- 皮膚
- 脂肪
- 筋膜、筋肉
分かりやすく言えば、たるみは皮膚だけではありません。
しかし、これまでは、治療機器で改善できる部位は、皮膚だけしかありませんでした。
サーマクール、フォトRFリファーム、テノール、タイタン
などのたるみ治療器は、全てが皮膚をターゲットにしています。
しかし、ウルセラの登場により、皮膚より深い筋膜、筋肉の引き上げが可能になりました。ウルセラが他の治療機器と一番異なる効果は、リフトアップ効果です。
そのひき上がり効果は、ウルセラが断トツ一番だと思います。
当然、手術のような効果までは望めませんが。
ウルセラを導入して以来、リフトアップ効果に関しては、他の治療機器では望めませんので、顔のたるみの引き上げというのがたるみの治療とするならば、私は、ウルセラを第1選択にしております。
次回は、ウルセラとサーマクールの効果の違いについて御話をしたいと思います。
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今回は、ウルセラのたるみ改善(リフトアップ)が他の治療機器とどのように違うかを述べたいと思います。
フェイスリフトの手術、糸などのフェザーリフトを除き、現在ある顔のたるみ治療機器としては、以下のような物があります。
- レーザー
- 光治療
- 高周波
レーザー治療は、元々、シミや赤みなどの色の改善には非常に効果的です。そのため、レーザーは皮膚の表面的な治療としては効果を発揮しますが、エネルギーが皮膚から深くなるほどエネルギーが減衰していくため、たるみの治療としては、あまり効果がありません。
光治療で、たるみの代表的な治療に「Titan(タイタン)」があります。タイタンは、光の中で近赤外線を使用し、水に反応させて、皮膚の深いところ(真皮)に熱を加えて、たるみを改善します。しかし、光そのものが深くなるほど、エネルギーが弱まり、痛みが少ないのは事実ですが、熱エネルギーも弱いため、たるみの改善効果も弱いという欠点があります。
高周波で、たるみの治療としては、「ポラリス」、「フォトリファーム」、「サーマクール」などがあります。
たるみの治療としては、高周波を用いた治療が現在、主流となってきています。
ポラリスとフォトリファームは、軽度なたるみ改善に効果的で、皮膚の中間層(真皮中層)に効率よく熱を加えます。しかし、それを維持するためには、定期的に(1ヶ月に1回)治療を行う必要があります。
サーマクールは、たるみの代表的な治療で、私も開院以来、6年以上行っております。サーマクールは、皮膚の最も深いところ(真皮深層)に熱を加え、即時的な引き上げと持続性(1年程度)があるのが特徴です。ウルセラが、出るまでは、たるみの治療として、ある程度確立された治療になっています。
これまでの治療機器は、皮膚のたるみが中心でした。
しかし、たるみは、皮膚だけではありません。たるみは、皮膚よりも深い、脂肪や筋膜、筋肉もたるみます。
これまでは、筋膜や筋肉まで届く治療機器がなく、この深さのたるみになると、フェイスリフトと呼ばれる手術や糸のフェザーリフトしかありませんでした。
しかし、ウルセラにより、始めて、この深さまで治療が可能になりました。
そのため、ウルセラの効果は今までの治療機器とはまったく異なります。
皮膚を中心に熱を加えるサーマクールなどは、スキンタイトニングと呼ばれる皮膚の引き締めが中心で、その分かりやすい効果はハリとして実感できます。
ウルセラの筋膜に対する効果は、リフティングと呼ばれるリフトアップで、その分かりやすい効果はひき上がりとして実感できます。
そのため、これからは、皮膚のたるみなのかそれより深い脂肪や筋肉のたるみなのかで選ぶ治療機器の選択枝が異なります。
たるみといっても、どこがたるんでいるかが重要で、これからは、たるみの治療ならサーマクールというわけではなく、より細かい詳細な選択が重要になってきます。
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前回、ウルセラの痛み対策の御話をさせていただきましたが、ウルセラの痛みはどの程度か?
使用するトランスデューサー(ハンドピース)と部位により異なります。
深さによる痛みの感じ方の違い
ウルセラが、ターゲットとする深さは4.5㎜と3㎜。
この深さは、トランスデューサーにより使い分けを行います。
ウルセラは、エネルギーの加え方が他の治療機器と異なり、1列2.5㎝の間を、点状に1点ずつ移動しながら当てていきます。
また、使用するトランスデューサーにより1列の発数も異なります。3㎜の深さは、1列2.5㎝の間に23発(0.7㎜間隔)。4.5㎜の深さで、1列2.5㎝の間に17発(1.1㎜間隔)。
また、ピークパワーが、深さで異なり、4.5㎜の深さのほうが、より強いパワーが出ます。その差は、3倍近くになります。
深いところは、非常に強いパワーで少し間隔をあけて。浅いところは、弱めのパワーで、細かくというイメージです。
痛みは、4.5㎜の深さで、奥のほうが針でチクチクと刺されている感じ、熱さはほとんど感じません。3㎜の深さは、チクチクとというより、熱さを感じます。
3㎜の方が、4.5㎜の深さのものより、パワーは1/3にもかかわらず、痛みは感じる気がします。これは、皮膚に近いところは痛みを感じやすいこと、3.5㎜のほうが細かく照射しているためと思われます。
また、4.5㎜では、脂肪に当たっても痛みは感じません。そのため、筋膜に正確に当たると、痛みは若干強く感じます。
部位による痛みの感じ方の違い
ウルセラは、深さだけでなく、部位によっても痛みの感じ方が非常に異なります。
頬:チクチク感や熱さは若干感じますが、、痛みはほとんど我慢できる範囲内です。
あご:フェイスラインの骨上が痛みが、若干感じやすい部位ですが、これも我慢できる範囲内です。
あご下:あごの下は、ウルセラの効果が非常に出やすい部位ですが、痛みはかなり感じやすい部位です。
額(おでこ):額も眉の引きあがり効果(ブリーリフト)が出やすく、効果的に分かりやすいので、照射するは御勧めします。しかし、痛みは感じやすく、骨に響く感じと神経当たるとビリと感じやすい部位です。
ただし、これは、あくまで一番強いパワーでのフル照射での御話で、パワーを下げれば痛みは感じなくなります。
しかし、パワーを下げると、熱エネルギーも少なくなり、リフトアップ効果も弱くなり、効果が分かりづらくなります。
点滴麻酔(静脈麻酔)をすれば、顔全体からあご下の広い範囲にフルパワーで照射しても、寝ている間に痛みを感じることなく治療が終了します。たるみのリフトアップ効果も最大限に出ます。この効果は、他の治療機器の中で、断トツ1番の効果と思います。
しかし、点滴麻酔(静脈麻酔)がダメといわれる方は、広い範囲ではなく、範囲を絞って照射するほうがベターと思います。例えば、1回目は頬とあご、しばらくして、あごの下から首というように。
ウルセラは、たるみ治療においては、最も御勧めする治療機器で、これから、徐々に普及してくると思います。
しかし、痛みを伴う治療機器でもありますので、今後、普及してくる間に、痛み対策をしっかりしておかないと、以前のサーマクールのように、痛みが強くてできない出來ないという話が広まって、せっかく受けようと思っている方が躊躇してしまうとイケませんので。
痛み対策は、ありますのでご心配なく。
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ウルセラは、基本的には痛みを伴います。
ウルセラを当てるとき、痛みがあれば、パワーを下げれば良いだけの話ですが、痛みを下げれば効果は必ず落ちます。
ウルセラの効果を最大限に出すためには、強いエネルギーの照射が必要になります。
基本的には、フルパワー(最大限のパワー)を顔全体に照射が基本です。
というのは、ウルセラは、フルパワーで照射してもダウンタイム(腫れ、赤み、痛み)がほとんどないからです。
フルパワーで照射するためには、必ず、何らかの痛み対策が必要になります。
では、痛みを和らげる方法は?
代表的なものとして、
- 麻酔クリーム
- 局所麻酔の注射
- ブロック麻酔
などがあります。
麻酔のクリームは、ウルセラの届く深さを考えれば、麻酔のクリームが効いているところよりもかなり深いので、あまり効果がありません。
局所麻酔は一番ですが、顔全体に注射をするということ、腫れを伴うことを考えれば、現実的ではありません。
また、ブロック麻酔は、少ない麻酔の量で、広い範囲の痛みが取れますが、顔全体をカバーすることができません。
私が一番御勧めする麻酔の方法は、
点滴麻酔(静脈麻酔)
です。
点滴麻酔(静脈麻酔)は、最近では、内視鏡などの検査にも使用されています。
点滴麻酔は、全身麻酔のようなリスクはほとんどなく、点滴をして、意識をおとして、寝ている間に治療を行うというものです。
まりもクリニックでは、ウルセラを導入以降、ほとんどの患者様に点滴麻酔で治療を行っております。
これにより、フルパワーで照射しても、治療後、痛みをまったく覚えていない状態で治療可能です。
また、治療後も、30分ほどでしっかり覚めますので、通常どうり帰ることが可能です。特に、制限もありません。
麻酔なしで、フルパワーの顔全体の照射はかなり難しいと思いますので、ぜひ、点滴麻酔(静脈麻酔)を御勧めします。
くれぐれも、痛みが強いからといって、パワーを弱めると必ず効果も弱くなります。
くれぐれも、パワーを下げすぎないよう注意を。
もし、点滴麻酔がダメといわれる方は、顔全体ではなく、範囲を絞り込んで、狭い範囲の照射を。狭い範囲なら、我慢できる範囲内です。
しかし、広い範囲のほうが、効果が分かりやすく、満足感も高いのは事実ですが。
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これまでは、ウルセラ(ウルセラシステム)のいい点ばかりを述べていたので、今回は、ウルセラの問題点を御話したいと思います。
ウルセラの問題点
①痛みと効果
ウルセラは、超音波のエネルギーが焦点のあったところのみ、集中的に強力な熱エネルギーが出ます。そのため、焦点のあっていないところは、熱エネルギーがほとんど出ません。
また、ウルセラは、一番ピークの強いエネルギーで、副作用がなく、最大限のリフトアップ効果が出るように設定されています。そのため、強く当てるほど効果は出ますが、痛みを伴います。痛みが強ければ、パワーを下げればよいのですが、下げればリフトアップ効果も間違いなく下がります。
ウルセラは、強く照射してもダウンタイムがほとんどない治療なので、痛みをどのようにクリアーして、最大限の効果を出すのかが問題です。
これに関しては、次回、私の経験から、結論が出ましたので、再度御話をさせていただきます。
②ウルセラは、闇雲に当てても効果が出ない
ウルセラがターゲットとしている組織は、筋膜です。(部位によっては、筋肉や皮膚の深いところ)
筋膜といっても分かりにくいので、分かりやすい言い方をすれば、筋膜とはフェイスリフトの手術のときにひっぱいあげる組織です。
現在、この深い部位まで届くのはウルセラだけです。
顔に筋膜がどのように走行していて、どこのどのように引っ張ると効果が出るかということを考えながら当てないとイケません。
私も、ウルセラの行う前には、フェイスリフトの手術をイメージしながら当て方を決めます。
③ウルセラは、解剖学的な知識がかなり必要
また、解剖学的な深さも重要になってきます。筋膜といっても顔全体に、均一にあるわけではありません。
顔の部位によって、その深さもかなり異なります。
そのため、ウルセラには、エコー画像診断装置がついており、一発ずつその画像を見て、筋膜を確認しながら照射を行います。
④ウルセラには、一定のマニュアルがない
ウルセラ社が作成した照射の手順はありますが、これは、あくまで参考で、ほとんどが、ドクターが患者様に応じてその当て方を決めていきます。
私も、患者様のたるみの程度、脂肪のつき具合、皮膚の厚みに応じて、照射の仕方をかなり変えていきます。
ウルセラには、ドクターの技量、知識、こだわりが非常に重要になります。
ウルセラが、日本にわずか7台しかない理由の一番がここにあると思います。
ウルセラは、いきなりダイブレークする治療機器ではありませんが、必ず、徐々に全国に広まっていきます。
ウルセラにより、顔のたるみに新しい選択枝が加わったことは間違いありません。
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