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ウルセラハンズセミナーの報告 その2

ウルセラのセミナー報告の第2回。ウルセラ1.5㎜とオフフェイス(顔以外の適応)についての報告です。

ウルセラ社の副社長でRandall E Millerより、ウルセラ1.5㎜の照射法とOff Faceオフフェイスの報告がありました。
オフフェイスとは、顔以外のウルセラの適応で、デコルテ、二の腕、ひざ、太ももなど、ボディのシワやたるみの適応についての話もありました。
また、ワキの多汗症、にきび跡の適応拡大についてもお話がありました。
今回のセミナーで、一番興味があることでしたので、詳細に報告したいと思います。

ウルセラ1.5㎜で、目のまわり、口のまわりの照射が可能に。

今年の4月より、ウルセラ1.5㎜は、まりもクリニックでも開始していましたが、再度、照射法に確認しました。

  • 目元→皮膚が薄いので、テクニックの重要性を強調していました。ウルセラ1.5㎜は、浮かないように慎重に照射を。かなりウルセラに慣れた先生が施術をとのこと。
  • 口まわり→ウルセラ1.5㎜で、口まわりの照射が可能に。口まわりのシワにも適応があるとのこと。
  • 頬→ほうれい線のシワ、頬のシワはウルセラ1.5㎜が良いと。しかし、トランスデューサーが浮きやすいので、慎重に照射をとのこと。

首の下までウルセラの照射が可能に。

以前、ウルセラは、あごの下までの照射法のマニュアルはできていました。しかし、首の下までの照射法のマニュアルができていなかったので、照射できませんでした。
今回、新たに首の照射法のマニュアルの報告がありました。これにより、首のシワ、たるみの治療が可能になったとのこと。

照射法、照射数について確認しましたが、甲状腺をさけて、首全体(鎖骨まで)に、4.5㎜と3㎜のかなりの発数を照射。
この部位への照射はかなり痛いと思います。麻酔のクリームは全く効かなかと。やはり点滴麻酔しか難しいと思います。

首のシワ、たるみに効果のある治療法は、非常に少ないので、早い時期より開始をしたいと思いますが、もうしばらくお待ち下さい。
しかし、首の照射もかなり大変そうです。

話が長くなりましたので、もう一つのオフフェイスの報告は明後日にさせてて頂きます。


ウルセラ1.5㎜の目元のシワ、たるみの照射法と照射法と照射数

前回、ウルセラ1.5㎜の目の下のシワ、たるみ、クマの改善効果について報告しました。→詳細はこちら

今回は、ウルセラ1.5㎜の目尻のシワ、まぶたのたるみ、おでこのシワに対する照射法です。

目尻のシワ、おでこのシワに対するウルセラ1.5㎜の照射法と照射数


ウルセラ1.5㎜照射マニュアル

左が、ウルセラ社の照射マニュアルです。
予想ですが、このマニュアルは、リフトアップの4.5㎜+3㎜を併用する場合の照射法ではないかと。
しかし、ウルセラ1.5㎜は、焦点式超音波の1点の熱エネルギーがかなり小さいので、この発数ではかなり効果が弱いというのが実感です。


目尻のシワの照射法と照射発数


目尻は、ウルセラ1.5㎜のナロータイプのみで良いと思います。
というより、スタンダードタイプを使用すると、こめかみのあたりが浮いてしまし、浮腫(腫れ)と伴う赤い線が、長い間残ります。
照射法は、目尻のシワの方向にそって、放射状に照射。その後、目尻のシワに直角方向に重ねうちします。目尻の際まで照射しても、浮いていなければ問題ありません。
トランスデューサーの照射間隔は1㎜で。(とは言っても、実際は2㎜程度の間隔になってしまいますが。可能な限り細かくということです)
そうすると、やはり表示してある発数の倍が必要になります。目標は、片側で25~30発がベストかと。

おでこのシワの照射法と照射発数

額のシワは、ウルセラ1.5㎜のスタンダードとナロータイプを組み合わせます。
額の中央はスタンダードタイプ、額の外側は狭い方は無理をしないでナロータイプを。額の外側は、スタンダードで無理をして当てようとすると、トランスデューサーが浮いてしまし、浮腫(腫れ)を伴う赤い線が、長い間残ります。
照射法は、額のシワに直角するように、縦方向に照射。照射範囲は、額の中央から外側まですべて。
特に、額の外側は、眉の外側を超えて、髪の毛の生え際ギリギリまで。
ウルセラ1.5㎜の深さでは、神経には当たらないので心配ないと思います。というより、現時点ではまったく問題ありません。
トランスデューサーの間隔は1㎜間隔で。(とは言っても、実際は2㎜程度の間隔になってしまいますが。可能な限り細かくということです)
そうすると、やはり表示してある発数の倍が必要になります。目標は、片側で25~30発がベストかと

まぶた(上まぶた)の照射について

まぶたへのウルセラ1.5㎜の照射は、いろいろ工夫しています。
現時点で照射ができるのは、眉の下の外側のみ(上まぶたの上外側)かと思います。
まぶた全体の照射は、やはり不可能かと。(ナロータイプで照射の幅を狭くして当てようとしましたが、やはり無理が)
というのは、ウルセラ1.5㎜は浮かないように、相当押さえつけて照射しないといけませんので、やはり、眼球の真上は強く押さえつけることはできません。
しかし、眉の下外側(上まぶたの上外側)のみでも、まぶたが上がった効果がある程度は出ますので、やはり全体でなくても照射は行ったほうがベストと思います。
照射数は、片側で10~15発。

ウルセラ1.5㎜の照射法のポイント

  • かなり強めに押さえて、トランスデューサーが浮かないように。(エコー画像を1発ずつよく確認を)
  • 浮いている場合は、無理をして当てないように。ずらして浮いていない場所を探して。(やはり、エコー画像をしっかり確認)
  • かなりゆっくり、細かく照射を。

ウルセラ1.5は照射直後、赤い線と浮腫が出ますが、浮いていなければ、数十分でおさまります。
また、赤みも数時間ですぐにおさまります。(早い方は、数十分)
また、ほとんど浮いていないように照射しないといけないので、少しでも浮いている場合は、無理をして当てないようにしてください。

ウルセラ1.5㎜は、浮いていなければ、ほとんどダウンタイムがありません。
かなり細かく照射すれば、効果は抜群です。
ただし、パワーは下げないように、フルパワーで。
しかし、かなり慎重に当ててください。ですので、ウルセラ1.5㎜は照射にかなり時間がかかります。

ウルセラ1.5㎜の目尻のシワ、まぶたのたるみ、おでこのシワに対する効果は、後日、報告します。


「マドンナリフト」セミナーに参加。マドンナリフトの効果、ダウンタイムについて

「マドンナリフト」に参加して その3

今回は、一番の本題であるDEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」を使用したマドンナリフトのデモンストレーションを見させていただきましたので報告させて頂きます。

再度、「マドンナリフト」とは?

マドンナリフトは、DEKA社のCO2フラクショナルレーザー(Smartxide DOT)をまぶた(眼瞼)に照射し、皮膚の収縮の強さを利用した新しい眼瞼挙上レーザー照射術です。そのため、まぶたのたるみ、シワの改善を目的としています。
正確な名称は、「マドンナアイリフト」のようです。
マドンナリフトは、商標登録済みなので、DEKA社のCO2フラクショナルレーザー(Smartxide DOT)を使用した時にしか使えませんのでご注意を。

マドンナリフトの照射法

麻酔のクリームを塗り、30分ほど待ちます。
眼球保護用のコンタクトレンズを挿入し、照射を開始。
上まぶた、こめかみ、下まぶた全体に照射します。目の上、目の下はまつ毛ギリギリまで照射を。
照射中の痛みは、麻酔のクリームがしっかり効いているせいか、少しのようでした。

治療後の赤みについて

しかし、予測はしていましたが、治療後の赤みはかなり出ます。
目の周りが真っ赤、特に肌の白い方は、赤みがかなり目立ちそうです。
また、痛みも。治療直後よりは、少し時間がたってから。ステロイド入りの外用剤を塗り、氷やアイスパックをして30分から1時間。
場合によっては、その後、数時間から翌日の朝まで。

この赤みがおさまるのに、通常で、3日程度。強めに行うと、1週間。
ただし、若干、パワーは強めに行なっています。

治療後の腫れ

治療後の腫れは、直後より翌日までが目安とのこと。
腫れに関しては、個人的には、治療直後は思ったほどではありませんが、まぶたの腫れは通常は翌日がピークだと思います。

治療後の痂皮

治療後の痂皮は、小さな点状の痂皮で、通常、翌日から出て、1週間から10日で剥がれるとのこと。
これは、フラクショナルレーザーに全般に出ますが、フラクショナルCO2レーザーは、若干、長めかと。

治療間隔と回数について

治療間隔は、通常は1~1ヶ月半に1回。治療回数は、3~5回が目安とのこと。

治療後の副作用

治療回数を短く、効果をより出したければ、パワーを強く、密度を細かめにすると良いのですが、治療後に問題となるのは、色素沈着(PIH)です。
色素沈着は、日本人のような東洋人には避けられないリスクで、レーザー系の治療にはつきものです。
マドンナリフトは、目の周りということもあり、色素沈着が出るかなり目立つ部位なので、特に気をつけなければいけないかと。治療後のUV(紫外線)ケアーを含めて、アフターは本当に重要です。

「マドンナリフト」のセミナーを見学して

まず、重要なのは、まぶたのリフトアップをフラクショナルレーザーで行う場合、かなり強力な熱エネルギーが必要なので、現時点で、可能なのはCO2フラクショナルレーザーしかないかと思います。
他の、フラクショナルレーザーでは、肌質が良くなる程度で、たるみには効果はないかと。
また、DEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」は、マドンナリフトが唯一可能なレーザーです。
他のフラクショナルCO2レーザーは、照射法のマニュアルが確立されていないので、かなり難しいかと思います。
フラクショナルCO2レーザーを購入したいと思っている先生には、設定のパラメーターがかなり細かく設定できる上、スキャナーのパターンもかなり豊富で、おすすめの一台です。

しかし、

やはりフラクショナルCO2レーザーは、効果とダウンタイムのバランスを取るには、かなり難しい治療の一つです。
私は、このようなアクティブな治療が大好きなのですが、患者様が望まれるかどうか・・・
当然ですが、効果は良いのは間違いないのですが。

マドンナリフトは、フラクショナルCO2レーザーを使用した新しい目元のたるみのリフトアップです。
しかし、赤みがおさまるのに3日は必要(強く行えば1週間)、痂皮は取れるのに1週間から10日、お化粧は翌日から可能なのですが、すべてを隠すのはやはり時間が必要で、ダウンタイムをある程度覚悟が必要です。

もう一つは、治療回数を重ねないと効果が出ないといこと。通常は、1ヶ月から1ヶ月半に1回のペースで3~5回。
しかし、ダウンタイムを考えると、1回での治療効果をある程度出さないと、続けられないと思いますが。

効果を出そうとして、パワーと密度を上げればダウンタイムが出てしまう。
しかし、パワーと密度を下げれば、治療回数がかかるという難しい選択肢を選ばなくては行けません。

このような治療法は、個人的には大好きなのですが、ダウンタイムと効果が出るまでの回数を考えると、やはり、現時点では、日本では大ブレークはしないかと。

しかし、ダウンタイムを3日程度におさえる(お化粧で赤みと痂皮がが隠すことができる)ことができて、1回ごとの治療効果がある程度分かれば、大ブレークの兆しが見えるかもしれません。
現時点では、かなり上級者向けの治療になると思います。

クリニックでも、導入は検討してみますが、まずは、一度、クリニックでデモを行なってみたいと思います。


プロフィール

まりもクリニック院長 牧野良彦
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まりもクリニック

院長

牧野良彦

名古屋の美容外科、美容整形、美容皮膚科のクリニック。院長の牧野良彦です。美容のお悩み、ご相談あれば、いつでも連絡ください。クリニックでは、美容外科手術全般、美容皮膚科では、ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、PRPなどさまざまな治療を行っています。また、ウルセラ、サーマクール、フォトフェイシャル、レーザーなど様々な治療機器を揃えています。

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