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ウルセラのセミナーの報告 その1

今週は、先日、参加したウルセラハンズセミナーについて報告したいと思います。

今回はその第一回、New YorkのマンハッタンにあるNYU Langone Medical CenterのDr. Matthew Whiteのウルセラの発表について報告します。

ちなみに、Dr.Matthew Whiteは、こんなドクターです。



ウルセラの照射法について、再度確認。

Dr.Matthew Whiteは、ウルセラの照射法は、フェイスリフトの手術同様、斜め上に引き上げるように照射すると述べていました。
私も、2年間のウルセラを治療してきて、同様の意見です。
ウルセラは、ただ単に照射するだけでなく、照射する方向、照射する深さ、照射数が非常に重要になります。

左右非対称の顔へのウルセラの照射法

通常、たるみは、左右対称ではありません。
そのため、ウルセラは、左右非対称の場合は、当てる部位により左右の調節を行うと述べていました。
しかし、ある程度までは可能ですが、完全に左右を合わせるのは困難ですが。

ウルセラが首の照射が可能に。

従来、ウルセラは、顎下から首の付根までは照射可能でした。
しかし、首の下の方の照射のマニュアルができていませんでした。
今回の報告で、首の下まで照射方法が確立されました。
特に、首の横シワに良い適応があるということでした。
照射範囲は、甲状腺はさけて、首全体から鎖骨上まで。

まりもクリニックでも、首への適応を広げたいと思っております。
首のシワには、効果のある治療機器は非常に少ないので。

ウルセラ1.5㎜の照射法の確認

まりもクリニックでは、ウルセラ1.5㎜を、4月より開始していますが、再度、その照射法について確認してきました。
目の下への照射法、ポイント的な追加など。
その時、Dr.Matthew Whiteは、ウルセラ1.5㎜は非常に浅いところに熱を加えるので、浮かないように照射することが非常に重要と述べていました。
私も同様の意見で、特に、ウルセラ1.5㎜は、1発ずつ照射を行う前に、超音波画像をしっかり確認し、慎重に照射を行う必要があります。(基本は、全く浮かないように照射を)

ウルセラのコンビネーション治療

ウルセラは、リフトアップとしては、一番ベストな治療機器だが、万能な治療ではないと述べていました。
そのため、ボリュームアップにはフィラー(ヒアルロン酸注入など)などの注入剤を、肌質改善はフラクショナル、目尻のシワ(カラスの足跡)はボトックスを組み合わせると良いと述べていました。


「マドンナリフト」セミナーに参加。マドンナリフトの効果、ダウンタイムについて

「マドンナリフト」に参加して その3

今回は、一番の本題であるDEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」を使用したマドンナリフトのデモンストレーションを見させていただきましたので報告させて頂きます。

再度、「マドンナリフト」とは?

マドンナリフトは、DEKA社のCO2フラクショナルレーザー(Smartxide DOT)をまぶた(眼瞼)に照射し、皮膚の収縮の強さを利用した新しい眼瞼挙上レーザー照射術です。そのため、まぶたのたるみ、シワの改善を目的としています。
正確な名称は、「マドンナアイリフト」のようです。
マドンナリフトは、商標登録済みなので、DEKA社のCO2フラクショナルレーザー(Smartxide DOT)を使用した時にしか使えませんのでご注意を。

マドンナリフトの照射法

麻酔のクリームを塗り、30分ほど待ちます。
眼球保護用のコンタクトレンズを挿入し、照射を開始。
上まぶた、こめかみ、下まぶた全体に照射します。目の上、目の下はまつ毛ギリギリまで照射を。
照射中の痛みは、麻酔のクリームがしっかり効いているせいか、少しのようでした。

治療後の赤みについて

しかし、予測はしていましたが、治療後の赤みはかなり出ます。
目の周りが真っ赤、特に肌の白い方は、赤みがかなり目立ちそうです。
また、痛みも。治療直後よりは、少し時間がたってから。ステロイド入りの外用剤を塗り、氷やアイスパックをして30分から1時間。
場合によっては、その後、数時間から翌日の朝まで。

この赤みがおさまるのに、通常で、3日程度。強めに行うと、1週間。
ただし、若干、パワーは強めに行なっています。

治療後の腫れ

治療後の腫れは、直後より翌日までが目安とのこと。
腫れに関しては、個人的には、治療直後は思ったほどではありませんが、まぶたの腫れは通常は翌日がピークだと思います。

治療後の痂皮

治療後の痂皮は、小さな点状の痂皮で、通常、翌日から出て、1週間から10日で剥がれるとのこと。
これは、フラクショナルレーザーに全般に出ますが、フラクショナルCO2レーザーは、若干、長めかと。

治療間隔と回数について

治療間隔は、通常は1~1ヶ月半に1回。治療回数は、3~5回が目安とのこと。

治療後の副作用

治療回数を短く、効果をより出したければ、パワーを強く、密度を細かめにすると良いのですが、治療後に問題となるのは、色素沈着(PIH)です。
色素沈着は、日本人のような東洋人には避けられないリスクで、レーザー系の治療にはつきものです。
マドンナリフトは、目の周りということもあり、色素沈着が出るかなり目立つ部位なので、特に気をつけなければいけないかと。治療後のUV(紫外線)ケアーを含めて、アフターは本当に重要です。

「マドンナリフト」のセミナーを見学して

まず、重要なのは、まぶたのリフトアップをフラクショナルレーザーで行う場合、かなり強力な熱エネルギーが必要なので、現時点で、可能なのはCO2フラクショナルレーザーしかないかと思います。
他の、フラクショナルレーザーでは、肌質が良くなる程度で、たるみには効果はないかと。
また、DEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」は、マドンナリフトが唯一可能なレーザーです。
他のフラクショナルCO2レーザーは、照射法のマニュアルが確立されていないので、かなり難しいかと思います。
フラクショナルCO2レーザーを購入したいと思っている先生には、設定のパラメーターがかなり細かく設定できる上、スキャナーのパターンもかなり豊富で、おすすめの一台です。

しかし、

やはりフラクショナルCO2レーザーは、効果とダウンタイムのバランスを取るには、かなり難しい治療の一つです。
私は、このようなアクティブな治療が大好きなのですが、患者様が望まれるかどうか・・・
当然ですが、効果は良いのは間違いないのですが。

マドンナリフトは、フラクショナルCO2レーザーを使用した新しい目元のたるみのリフトアップです。
しかし、赤みがおさまるのに3日は必要(強く行えば1週間)、痂皮は取れるのに1週間から10日、お化粧は翌日から可能なのですが、すべてを隠すのはやはり時間が必要で、ダウンタイムをある程度覚悟が必要です。

もう一つは、治療回数を重ねないと効果が出ないといこと。通常は、1ヶ月から1ヶ月半に1回のペースで3~5回。
しかし、ダウンタイムを考えると、1回での治療効果をある程度出さないと、続けられないと思いますが。

効果を出そうとして、パワーと密度を上げればダウンタイムが出てしまう。
しかし、パワーと密度を下げれば、治療回数がかかるという難しい選択肢を選ばなくては行けません。

このような治療法は、個人的には大好きなのですが、ダウンタイムと効果が出るまでの回数を考えると、やはり、現時点では、日本では大ブレークはしないかと。

しかし、ダウンタイムを3日程度におさえる(お化粧で赤みと痂皮がが隠すことができる)ことができて、1回ごとの治療効果がある程度分かれば、大ブレークの兆しが見えるかもしれません。
現時点では、かなり上級者向けの治療になると思います。

クリニックでも、導入は検討してみますが、まずは、一度、クリニックでデモを行なってみたいと思います。


プロフィール

まりもクリニック院長 牧野良彦
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まりもクリニック

院長

牧野良彦

名古屋の美容外科、美容整形、美容皮膚科のクリニック。院長の牧野良彦です。美容のお悩み、ご相談あれば、いつでも連絡ください。クリニックでは、美容外科手術全般、美容皮膚科では、ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、PRPなどさまざまな治療を行っています。また、ウルセラ、サーマクール、フォトフェイシャル、レーザーなど様々な治療機器を揃えています。

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